IT企業塾*挑戦の日々

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作る

あのトマトまだですか?

半年前から問い合わせてくださる、いつものMさん。

手紙で「野生の証明」のトマトの紹介をしていったことから、時々電話がある。

秋、収穫を終えたばかりの畑は、大仕事を終えて、ほっと一息ついたような静けさだった。


「テントを1人で張るんだよ。風がぴたっと止まる時間がある。そのときにテントを張る」
「自然の力を借りるんだよ・・・」
丁寧に植えられた苗たちは、すくすくと育ち始めた。

今、黄色い花がうれしそうに咲き、収穫の時をまっている。

小さい花々が全て太陽の方向を向いている。 数センチのくるいもなく・・

ただ圧倒されるばかりだった。

実ったばかりのトマトを口にした。なぜだか涙がこぼれた。
涙の理由は分からない。

ご飯も妹や弟のためにまともに作れなくて、悩んでいる様子の妹にゆっくりと話を聞くこともできず、気づけば、自分のことばかりだった。
今までしてきたことは、何だっただろう。

「あなたの行いに愛がなければ、それは全てしなかったことと同じ、無駄」
自分が幸せでも、家族が幸せでなければ意味がないのだ。今を変えたい
そう思って、夢中になって取り組んできた。会話が減っていることにも気づかずに。

動けなくなってしまった。

このトマトの完成度をみたら、足がすくんだ。
今の状態では、何も生み出せないと思った。

1つのものを作りつづける。厳しさとやさしさ。

「その強さはどこから来るのですか?」
思わず口をついてでてしまっていた。

ただにっこりと微笑む・・。
言葉ではない。浅はかな質問だったと反省する。

どれほどのたくさんの人が癒されただろう。どれほど多くの方が、生きる力を
与えられただろう。

今の私も全てここから始まったような気がする。

野生の証明が紹介されているホームページをみて
「この人にあってみたい。」そう強く思った。

畑にいくのさえ、恐れ多かったあの頃。
結局、何もできないんだ。全て無駄だった、と沈み込んでいたあの頃。
トマトに出会って、作る方の姿をみて、あともう少し頑張ろう、伝えたい。
そう思えるようになった。

1つのものを愛し、作り続ける。
その人が愛をもって作り続けた作物は、また愛を運ぶのだろう。
それは、きっとやさしさや厳しさでもある。

今、大切に育てられた、トマトたちは、収穫の時をまっている。

もうすでに全国から予約でいっぱいだった。

また新しい感動と、出会いの物語が始まる・・

「お父さんは、いつでもここにいる。」
たくさんの出会いのきっかけを与えてくださったこと、時には厳しく、
時には、大きな手で包み込むようなやさしさを忘れません。
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by fukui2006 | 2007-12-21 03:15